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国内初のイントラネット接続型モバイルアプリ/IoTデバイス開発基盤『KCPS mBaaS by Kii』提供開始

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top2左からKii 石塚 進氏、KDDI 平川 恭宏 Kii 本社ビルにて

KDDIクラウドプラットフォームサービス mBaaS by Kii (以下、KCPS mBaaS by Kii)の開発担当の平川です。KCPS mBaaS by Kii は、Android、iOSといったモバイルアプリを始めとし、IoT(モノのインターネット)にも対応しており、アプリケーション開発に欠かせないユーザー管理、モノ管理、データ管理、プッシュ通知、位置情報、アプリ分析といったサーバーサイドの機能をご利用いただけるクラウドサービスです。国内初、イントラネット接続回線 (KDDI WVS)とインターネット接続回線をバンドルし、業界トップクラスの高稼働率を実現するクラウド基盤KCPS上でSLA(サービス稼働率保証)を提供するキャリアならではのエンタープライズmBaaSとなります。KDDIは、モバイルアプリやIoTデバイスを活用した業務効率化など法人のお客さまの経営課題を先進的なワークスタイルの実現とあわせて強力にサポートしていきます。

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1.mBaaSとは?

「mBaaS」ってなに?と思われるかたも多いと思いますので、「mBaaS」について以下に解説します。mBaaSは、PaaS (Platform as a Service)のカテゴリに位置づけられるサービスです。

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mBaaSを利用すると、今までのようにクライアントサイド、サーバサイドの両方を構築する必要はありません。サーバサイドの機能は、クラウドで提供されます。お客様はクライアントサイドのアプリケーションを開発するだけになります。具体的には、本サービスで提供するSDKを利用しアプリケーションを開発することでサーバサイドの機能が利用できます。例えば、KCPS mBaaS by Kii のシステム上に、ユーザー情報を登録して、認証したいといった場合、どのようにコーディングすればよいかは、http://documentation.kii.com/ja/ に準備されています。準備しているドキュメント類、サンプルコード集は、豊富に提供されていますので、開発もスムーズに進められます。

例えば、以下コードで、KDDIが提供するサーバ(KCPS mBaaS by Kii のシステム上に)へユーザ登録することができます。1行目の「user_123456」がユーザ名、2行目の「user_123456@example.com」がEメールアドレス、3行目の「+819012345678」が電話番号、7行目の「123ABC」がパスワードになります。

KiiUser.Builder builder = KiiUser.builderWithName("user_123456");
builder.withEmail("user_123456@example.com");
builder.withPhone("+819012345678");
KiiUser user = builder.build();

try {
  user.register("123ABC");
} catch (AppException e) {
  // Sign-up failed for some reasons
  // Please check AppException to see what went wrong...
} catch (IOException e) {
  // Sign-up failed for some reasons
  // Please check IOExecption to see what went wrong...
}

お客様は、サーバ購入、サーバの設計・設定等をすることなく、アプリケーションでコーディングするだけで、サーバの機能を手に入れられます。

 2.mBaaSの価値

mBaaSを利用することで、どのようなメリットを享受できるかイメージがつかみにくいと思います。本サービスを利用することで、サーバサイドの開発にかかるコスト(サーバ購入/設計/保守等)・期間を削減することができます。これにより、お客様は重要な施策の検討等、本来注力すべき課題にコスト・稼働をかけることができます。これにより、お客様のビジネスの発展に貢献します。

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ご経験のある方は、ご存じの通り、自社でサーバを保有すると簡単に挙げただけでも、以下対応が必要です。これらの作業が不要になることは、非常に大きなメリットです。

1)サーバ設置場所の検討
2)立架、ネットワーク・電源ケーブル敷設、サーバ搬入等の工事
3)購入するネットワーク・サーバ機器の検討・導入・保守運用
4)システム構成するネットワーク・サーバ・サーバアプリケーションの設計・実装・試験
5)ネットワーク・サーバ・サーバアプリケーションに対するセキュリティ対策の設計・実装・試験
6)ネットワーク・サーバ・サーバアプリケーションの監視・運用業務(脆弱性に対するパッチ適用等)

3.KDDIが提供する「KCPS mBaaS by Kii」の価値

mBaaSサービスは、他事業者でも展開されていますが、KDDIが提供するKCPS mBaaS by Kiiの特徴は次の通りです。

3-1. イントラネットで利用できるmBaaS

イントラネットでのmBaaSサービス利用が可能になります。現在、他mBaaS事業者ではインターネットを前提としたサービスしか提供されていません。KCPS mBaaS by Kiiでは、セキュリティに関心の高いエンタープライズ向けのお客様を意識したイントラネットでのサービス利用環境を提供します。これにより、お客様宅内のサーバともシームレスに連携することができます。どのようにセキュリティを担保しているかといいますと、KCPS mBaaS by Kiiのシステムとお客様宅内システム間を、暗号化して通信することで実現しています。

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マルチテナント構成で、セキュアの通信を実現するために、KDDIがお客様毎に払い出す証明書にて認証しています。通信の都度、この証明書と認証キーの両方にて認証を行い、認可された場合のみ、お客様のネットワークへの通信経路を確保することで、通信を許容しています。この方式により、他社のネットワークへトラフィックが流れることを防いでいます。

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3-2. 安心・安定のKDDIクラウドプラットフォームサービス基盤

KCPS mBaaS by Kiiは、安定稼働のKCPSと、99.999999999999%の堅牢性をもつ、KDDIオブジェクトストレージを利用して構築しています。またKDDI Business IDとの連携も可能なため、セキュアな環境でシームレスにKDDIの他サービスを利用することが可能です。

3-3.アプリケーション開発のサポート

KCPS mBaaS by Kiiを利用したアプリケーション開発にご不安をいただくお客様もおられると思います。そのようなお客様のために、KDDIがアプリケーション開発までサポートすることで、高品質・低価格・短期間でのアプリケーションの開発を実現します。

3-4. IoT(Things)機能の提供

KCPS mBaaS by Kiiは、IoT (Internet of Things) における Thing(モノ)を取り扱う仕組みも提供しています。一般的に、IoTプラットフォームと称しているものは、M2Mプラットフォームであり、ユーザという概念がないものがほとんどです。KCPS mBaaS by Kiiは、ユーザとモノを関連づけて管理することが可能です。モノ(Things)で発生したデータは、Thing用のBucketに登録されます。このBucketは、ユーザ用のBucket等と独立しているため、個別の管理が可能です。

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本構成により、柔軟にアクセスのルールを設定することができます。以下のように、Thingからユーザ/グループへのデータのアクセスを規制することもできますし、ユーザ/グループへのアクセスを許可させることもできますので、お客様の用途に応じた柔軟な利用が可能です。

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4.最後に

KCPS mBaaS by Kiiは、2週間に1回のペースで新機能の導入、機能改善を行っています。お客様の声をいち早くお聞きし、必要な機能追加を随時実施していきますので、ご期待ください。最後まで、お読みいただき、有難うございました。


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