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AWSユーザーグループの祭典「JAWS DAYS 2017」に登壇します

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アジャイル開発センターにてAWSのアーキテクトを担当している大橋です。
この度、AWSのユーザーが有志で開催しているイベント「JAWS DAYS 2017」に登壇しますのでお知らせします。
JAWSDAYS_2017_FB_speaking

「JAWS DAYS 2017 ~JAWS-UGで新しい世界とつながる1日~」

■開催日: 2017年3月11日(土)10:00~
■場  所: TOC五反田メッセ (東京都品川区西五反田6-6-19)
■参加費: 1000円/人

毎年1000人以上が集まるAWSユーザーグループの祭典で、今年は会場のキャパシティを上げてさらにヒートアップ。私も幾つかのJAWS-UG(Japan AWS User Group)の勉強会にも積極的に参加しており、Network JAWSというグループではコアメンバーも担当しております。

このイベントはAWSが後援しているものの、基本的には有志で運営されているため宣伝色が極めて薄く、むしろ製品紹介などすれば野次が飛ぶような傾向にあるとても面白いイベントです。AWSユーザーの「生の声」が聞けることはもちろん、クラウド界隈の最先端の動向も把握できるため、クラウドにかかわる全ての人にとって、休日を潰しても参加する価値のある会だと思っています。

私は以下2セッションに登壇させて頂きます。

セッション①
■題 名: エンタープライズ企業におけるAWS公式採用への挑戦 ~レガシーを微笑みにかえて~
■対 象: 経験者向け
■場 所: Eトラック
■時 間: 10:10~11:00
■参 考: http://jawsdays2017.jaws-ug.jp/session/1949/

自社もクラウドを持つ弊社において、PublicクラウドであるAWSを正式に採用するまでには様々な困難がありました。それらの課題をひとつずつ紐解き、社内政治的観点と技術的観点の両面から解決していった歴史と、その具体的なアプローチについてお話させて頂きます。本セッションに参加された方々にエンタープライズ企業におけるクラウド利用推進のためのヒントをお渡しできればと思います。

セッション②
■題 名: 本当の敵は社内にいる!? ~攻める情シスが吠える座談会~
■対 象: どなたでもOK
■場 所: Aトラック
■時 間: 11:10~12:00
■参 考: http://jawsdays2017.jaws-ug.jp/session/2008/

こちらのセッションでは少し立場を変えて、クラウドに移行して社内的にどういったインパクトがあったか、また社内でのガバナンスの効かせ方や社内ユーザーのAWSに対する意識向上、また、内製か?外注か?付き合うベンダーは?等々、どちらかというと情シス観点での座談会となります。ドメインの異なる4社のメンバーがパネルディスカッション形式で出されるお題に対して対談していく形式ですので、よりリアルな会話が聞けると思います。
 

当社以外にもたくさんのAWS利用企業、利用団体が参加されていますので、是非ご参加ください。


KCPSマネージドオプション第二弾「Professional」が登場 〜クラウド運用のプロフェッショナルがお客さまシステムをサポートします〜

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KDDIクラウドプラットフォームサービス(以下、KCPS)のサービス運用担当の刀根です。

1月26日にリリースいたしましたKCPSマネージドオプションの第二弾リリースとなる、「KCPSマネージドオプション  Professional」(以下、マネージドオプションProfessional)メニューが明日3/29より申込受付開始となります。本日はその提供内容の全貌と、KDDIのクラウド運用のプロフェッショナルである私たちが、お客様にお届けしたいと考えているメリットをご紹介したいと思います。

 

マネージドオプションProfessional提供内容

マネージドオプションProfessionalでは以下の3つの運用メニューをご提供します。

1.障害一次復旧対応

2.Windows技術サポート

3.Windowsパッチ適用代行

各メニューの概要と、私たちKDDIが目指すクラウドの運用をお伝えしたいと思います。

1.障害一次復旧対応

「Basic」メニュー(以下、マネージドオプションBasic)で提供しているクラウド監視ツールMackerelで検知したアラームをトリガーに、お客さま仮想サーバに対して障害復旧を目指した一次対応を実施いたします。また、その復旧対応の結果をお客さまにご報告いたします。

障害一次復旧対応は対応内容によって2種類に分類しています。1つ目がKDDI標準実施の一次復旧対応です。私たちの日々の障害対応の中で実績のある、KCPSのAdmin Console(お客さま用管理コンソール)経由の仮想サーバの再起動や、サービス・プロセスの再起動などが含まれます。障害によるお客さまビジネスインパクトを最小化するためには、当然のことですが一分一秒でも早くお客さまシステムを復旧させる必要があります。24時間365日の運用体制をとっているKDDIのオペレーターが迅速に復旧に着手できる標準手順で一次復旧対応を実施し、お客さまの運用負担を軽減いたします。

2つ目が、上の標準実施の復旧対応からカスタマイズできる、お客さまシステムに合わせた一次復旧対応です。対応手順についてはサービス提供前にお客さまと合意し、オペレーターはその内容を入念に検証して有事に備えます。KDDI標準内で収まりきらないお客さまシステムの復旧対応のご要望にお応えするだけでなく、私たちKDDIがその復旧対応を標準的にご提供するためのノウハウを蓄積し、将来的により低コストでお客さまにご利用いただけるようにメニュー拡充を図っていきたいと考えております。

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2.Windows技術サポート

KCPSのOS標準テンプレートの中で提供しているバージョンのWindows Server OSに関するお問合わせを受付いたします。また、必要に応じてマイクロソフト社と当社が締結しているプレミアサポートを利用し、Windows Server OSに関するトラブルを解決いたします。

これまでのお問合せサポートの中で、Windows Server OSを搭載した仮想サーバに関して、お客さまから様々なトラブルのご申告を受付けてきました。それらトラブルの原因を特定するにはまずそのトラブルがIaaS、もしくはWindowsどちらに起因するものなのかを切り分けることが肝要です。これまでの調査の過程で蓄積された当社ナレッジを駆使し、お客さまトラブルの早期解決を目指します。また、そのナレッジで解決できない新規の事象に関しては、マイクロソフト社のプレミアサポートを活用し解決策をご提案いたします。マイクロソフト社のプレミアサポートは通常お客さまが個別にご契約される場合、ミニマムでも1,000万円以上のご利用が必要になりますが、本メニューをご利用いただければ、プレミアサポートを小規模からご活用いただくことが可能となります。

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3.Windowsパッチ適用代行

KCPSのWindows Server OS標準テンプレートを利用して作成いただいたお客さま仮想サーバを対象とし、Windows Updateとして月次で配信されるセキュリティ更新プログラム(以下、単にパッチと表現)をお客さまに代わり適用いたします。また、その適用代行時に問題が発生しても、パッチ適用作業前の仮想サーバの状態にバックアウトいたします。

パッチ適用には必ずリスクが伴います。適用したパッチとお客さまアプリケーションとの競合が発生したり、サーバのパフォーマンスが低下したり、パッチ適用後に仮想サーバを再起動した際に起動できなくなる等考えられます。ではなぜそこまでのリスクを負ってパッチの適用を実施する必要があるのでしょうか。パッチの適用を回避してお客さまシステムを運用し続けた場合、昨今事例も多数ありますように、ウイルス感染や不正アクセス、情報漏えい等、お客さまビジネスに与えるインパクトがあまりに大きいためです。

私たちKDDIがご提供するパッチ適用のメニューは上記のようなパッチを適用するリスク、適用しないリスク双方を考慮し、フェイルセーフの思想で問題発生時も即座にバックアウトするという、機能安全を考慮した適用手順を確立しています。KCPSの標準機能であるVMスナップショットをパッチ適用前に取得し、Windows Server OSの正常起動を確認できない段階で、そのVMスナップショットからバックアウトし、翌月以降の適用についてご調整いたします。

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なぜクラウドの運用をKDDIにまかせるのか?

なぜ上記のような運用をお客さまご自身ではなく、KDDIにアウトソースすることに意義があるのでしょうか。マネージドオプションBasicの提供開始の記事でもご紹介いたしましたように、私たちKDDIはマネージドオプションBasicおよびProfessionalのご提供により、お客さまが資産を本業へ集中することが可能となり、お客さまビジネスの成長に貢献できると考えております。クラウドはあくまでビジネスを加速するために用いるものであり、その運用に割く時間やコストは抑制すべきです。私たちはキャリアとして日々大規模なサーバ群を運用しているプロフェッショナルであり、24時間365日安心安全にお使いいただけるキャリアグレードのクラウドサービスをご提供します。

 

継続的にマネージドオプションの開発・改善を実施します

マネージドオプションは今後も進化を続けます。リリースして完了ではなく、常にお客さまのご意見、リアクションに耳を傾け、メニュー改善のPDCAを加速してまいります。また、マネージドオプションProfessionalの新たなメニュー内容も随時リリースしていきますので、是非ご期待ください。

NAWA技術を活用した「 KDDI 君の縄。」を提供開始~世界初 イントラネットに縄で接続~

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表紙_r7

2017年4月1日より、法人のお客さま向けに、新ネットワークサービス「 KDDI 君の縄。」(以下、君の縄。) の提供を開始します。「 君の縄。」は、NAWA(注1)技術を活用し、接続帯域や接続拠点をお客さまが自由に設定できるネットワークサービスです。
注1) New-Associate Wide-Areaの略。縄を用いてネットワークへ柔軟さや付加価値を追加するための技術。

2_縄太郎

3_理論上速度UP

4_よりあつまり

6_様々なものをムスビます

KCPS 2017Q1の稼働率について

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KDDIクラウドプラットフォームサービス(以下、KCPS)のサービス運用リーダーの野崎です。
KCPSの2017Q1稼働率(※)は99.999979%でした。
A(※)稼働率=月間VM稼働時間累計/(月間VM稼働時間累計+月間VM故障時間累計)ただしメンテナンス時間を除く

 

いつもKCPSをご利用いただきありがとうございます。

KCPS稼働率を維持またはもっと向上させるための重要なアイテムとして、テクニカルサポート/監視・エンジニア部門における設備故障復旧訓練があります。参考に当社体制について以下の通りご紹介いたします。

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故障発生状況のパターン化はできますが、突き詰めてみると全く同じものは有りません。したがって復旧プロセスの各タイミングで最適な判断を下す必要があるのですが、日々の故障復旧訓練がそのベースとなります。これまでにお客さまにご迷惑をおかけした様々な故障については、再発防止に向けた必要な措置(監視閾値のチューニングやパラメータ追加、設備のバージョンアップ等々)を施したのち、故障対応の経緯を含めてデータベース化されます。これらのデータが設備故障復旧訓練のシナリオになります。

2016年度の設備故障復旧訓練実施回数は計115回、訓練参加延べ人数は数百人にものぼり、3日に1回は上のシナリオに基づき訓練を実施していることになります。以前はそのシナリオの事前読み合わせを実施し、「いかにして決められた手順通りにオペレーションをするか」に主眼を置いていました。昨今は訓練の実効性をさらに高めるためシナリオ非公開とし、過去検知したアラームを擬似的に発生させ影響範囲確認~復旧、お客さまへの故障通知内容を「確実に判断しシームレスに目標時間内に完了できるか」、これらを各ポイントでチェックすることでより実践的な訓練へ変更しました。

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実際にこのスタイルで訓練してみると、参加者全員が各ポイントの判断の難しさやその重要性を実感することができます。なぜなら、その判断の一つ一つがシステムの復旧時間に直結するからです。この訓練を繰り返し実行することで、論理的判断の思考回路が形成され判断の精度が向上していきます。

さて、これらの取り組みの結果の一例をご紹介します。2017年はデータが少ないものの、お客さまインスタンスに直接影響を及ぼす故障が発生した場合の平均復旧時間を約5分にまで抑制することができました。※2017年3月末時点データ7とはいえ、お客さまにご迷惑をおかけしている事実を私たちKDDIはしっかり受け止めなければなりません。これら訓練の取り組みを通じて限りなくお客さまビジネスへの影響時間を0”ゼロ”に近づけるとともに、サーバー、ストレージ、付帯設備の日々のメンテナンス作業を確実に実施し、2017年度もキャリアグレードKCPSの価値を体感していただけるよう一層努力してまいります。

次回レポートもご期待ください。

『1日2100万枚』auが提供するデータお預かりサービスにコンテナを導入しました

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KDDI サービスアプリケーション開発1部の増田です。

この度、私が開発を担当している「データお預かりサービス」(旧auCloud)にコンテナ(Docker)を導入しました。本サービスはKDDIクラウドプラットフォームサービス(以下、KCPS)上で構築しています(参考)。今回は、KCPSへのDocker導入を検討している、KCPS開発担当 KDDI プラットフォーム技術部 杉田氏とクラウド基盤上でのコンテナ導入における課題や今後の計画について議論した内容を掲載します。

1日700万枚のアップロードと2100万枚のサムネイル作成

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杉田さん
はじめに、データお預かりサービスとはどのようなサービスですか。
増田さん
auをご利用のお客様の写真、動画、アドレス帳などをお預かりしているサービスです。お客様の大事な思い出でしたり個人情報をお預かりしているため、データの流出、滅失等が許されないサービスとなっております。また、お客様の機種変更時のデータ移行に必要なサービスとなるため、サービスの停止もお客様に多大な影響を与えてしまうキャリアグレードのサービスとなります。
杉田さん
お預かりしているデータの容量や数はどのくらいあるのでしょうか。
増田さん
お預かりデータの総容量は現在13ペタバイトとなります。1日あたり平均で700万枚の写真や動画がアップロードされています。また、アップロードされたコンテンツに対して、大中小3種類、1日平均2100万枚のサムネイルを作成しています。
杉田さん
1日2100万枚とは凄い数ですね!かなりの数のサーバがあると思うのですが、具体的にはどのような構成で処理しているのでしょうか?
増田さん
アップロードのされ方やコンテンツの種類(写真と動画)によって、4種類の仮想サーバで構成されています。アップロードされたデータを定期的に取得しバッチ処理でサムネイルを作成しているのですが、一定時間以内にサムネイルの作成を完了させるようにするため、数百台の仮想サーバが稼働しており、運用面でもコスト面でも課題となっています。
杉田さん
なるほど。その大量のサーバの集約と処理の効率化を目指してコンテナの導入に踏み切った、ということでしょうか?
増田さん
はい。コンテナの特徴として、

・軽い、早い (…高密度化できる)
・可搬性、再現性 (…開発や運用プロセスの改善)

といったことが挙げられますが、今回はリソースの効率化を一つの目的として事前に検証を行いました。検証の結果、アプリケーションをコンテナ化しサーバの構成をチューニングすることで処理効率が向上することがわかったため、商用システムへの導入を進めることになりました。ちょうど同じようなタイミングでKCPSにDocker対応しているCentOS7.2がリリースされましたよね。

杉田さん
そうです。私の方でもKCPS上でのDockerコンテナ利用について検証していたため、グッドタイミングでしたね(笑)。

クラウドブログサーバ構成

お客様影響ゼロでの商用導入に向けて

杉田さん
まだまだ世の中では開発環境でのコンテナ利用が多いと思いますが、商用システムにコンテナを導入するにあたり何か苦労や工夫したことはありましたか?
増田さん
今回はシステム全体の一部のサーバ(機能)だけをコンテナ化したため、運用が大きく変わらないようにしました。具体的には以下のような点です。

▼ログの保存

キャリアグレードのサービスを掲げている以上、アプリケーションログを一定期間保存しお客様から調査依頼をいただいた際等にログ調査を行う必要があります。コンテナの性質上、そのままではコンテナが落ちるとログも一緒に消えてしまうため、DockerのData Volumeを利用し仮想サーバのストレージ領域にログを保存するようにしました。

▼コンテナログとホスト名の紐付け

既存のシステムでは各サーバのログをログ集約サーバに集めています。その際、ホスト単位でログを管理しているのですが、コンテナから出力されるログはコンテナIDしかキーとなる情報がありません。そのままだとコンテナが再起動したり仮想サーバの障害により切替った場合などにコンテナIDも変わってしまい、正しくログ調査ができない恐れがあります。そのため、出力されたログと稼働している仮想サーバのホスト名を紐づけるような仕組みを加えています。

クラウドブログ-ログ集約ppt

杉田さん
既存の運用方法に影響が出ないように、ログの処理に一工夫したということですね。仮想サーバ側に保存しておけば、コンテナが落ちても再度同じ領域を指定すればそのまま利用できますからね。
商用環境へのリリースについてはどのような手順で行ったのでしょうか?
増田さん
コンテナ化した新しいサーバを追加し、リソースを確認しながら旧サーバを停止する、というフローを繰り返すことで、サービス影響なく全てのサーバのコンテナ化を行うことができました。並行運用できたのも、既存の運用を変えないような工夫を事前に行っておいたからです。合わせて、運用への引継もスムーズに行えました。

クラウドブログppt

杉田さん
実際に商用へリリースしてからはどうでしょうか?性能面や運用面で何か問題は発生しましたか?
増田さん
結果として物理サーバの台数を半数にすることができました。また、導入から3か月経ちましたが、お客様影響や処理遅延は発生しておりません。お預かりサービスのピークトラフィックはイベントの際なのですが、先日の5月連休も普段の約倍(1300万枚/日)の写真がアップロードされ4000万枚近くのサムネイル作成を行いましたが、エラーや処理遅延等は発生せず、安心して過ごすことができました。
杉田さん
素晴らしい!新しいシステムをコンテナで構築したのではなく、運用中の既存の商用システムにコンテナを導入したというのは、非常に価値があることだと思います。

クラウドとコンテナ  今後の展望

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杉田さん
クラウドを利用するメリットはいくつかありますが、その一つに「いつでもすぐに、スケーラブルに利用できる」ということがあると思います。コンテナはまさにそのメリットを加速化させる技術ではないかと。KCPSとしても、コンテナで構成されるアプリケーションやシステムがクラウドのメリットを享受できるような仕組みを提供していく必要があると考えています。
KCPSを利用するお預かりサービス担当として、今後このシステムに対してどのように考えていますか?またKCPSに期待することはありますか?
増田さん
今回は既存の運用にできるだけ影響が出ないようにコンテナの導入を実施したこともあり、比較的低い障壁でコンテナ化を実現できました。ただお預かりサービスにはまだまだ多くの役割をもったサーバがあります。コンテナ化することでリソースの効率化を図るだけでなく、バージョンアップや増設といったメンテナンス作業に対する運用面での改善も進めていきたいです。イベントの際の一時的な高負荷に対して、自動的にサーバやコンテナがスケールアウトするような構成が組めるとよいですね。
杉田さん
そうですね。コンテナ化することが目的ではなく、運用の負荷を減らし、アプリケーションの開発に集中してよりよいサービスを継続的に提供することが結果的にお客様にとって重要だと思います。加えて、KCPSは高い稼働率を誇るサービスでもありますので、コンテナを導入しても既存の可用性や信頼性を損なわず運用できるようなインフラにすべく、私の方でも検証を進めていくつもりです。実ユーザとして、ぜひ増田さんの意見も聞きたいので、今後もよろしくお願いします!

         ※参考)KCPS稼働率2017年1Q

―対談を終えて

Dockerの商用導入は社内的にも事例がなかったのですが、ハードルは想定より低く、導入により受けられた恩恵も大きいものとなりました。今後も杉田さんをはじめKCPS担当の方と協力してコンテナやその他新技術も積極的に採用していけたらなと思っております。皆様もぜひ一度コンテナに触れてみてはいかがでしょうか。

未来のIoT/WoT人材育成に向けた取り組み:IoT/WoT時代の開発環境

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こんにちは。KDDI総合研究所の関口です。

私は現在オープンソースプロジェクトCHIRIMEN Open Hardwareでの活動を通して、IoT/WoTに関する技術開発や標準化と、その普及に取り組んでおります。
これからは、様々なモノがネットワークで繋がるIoT (Internet of Things)の世界が来ると言われています。その中でも特に、オープンなWeb技術を用いてモノ同士の連携を行っていくことはWoT (Web of Things)と呼ばれています。CHIRIMENとは組み込み向けボードコンピュータとその上で動作するソフトウェアを含めた開発環境で、LED、スイッチ、センサ、アクチュエータなど様々なデバイスをWebブラウザ技術のみで制御することができます。IoT/WoTやCHIRIMEN Open Hardwareについてはこちらもご覧下さい。

 

IoT/WoT時代の開発環境

現在、IoTに関する様々な技術開発が急ピッチで進められています。コンピュータや携帯電話がそうであったように、IoTの分野でも高速大容量なネットワークと高い処理能力を持ったコンピュータによってアプリケーションが構築される時代がやって来るでしょう。より広く普及するためには、誰もがアプリケーションを開発できるオープンプラットフォームと、利用者のフィードバックをすぐに取り入れられるアップデータビリティが必要だと思います。そしてそれは、Webブラウザのような存在だと私は考えています。
CHIRIMENは組み込みボードではあるものの、上記のWebブラウザの要素をそのまま兼ね備えています。CHIRIMENではハードウェア制御を含むIoT/WoTアプリケーションが純粋なWebアプリケーションとして動作します。これは、既存のオープンなWeb開発の環境がそのまま使用できるというだけでなく、IoT/WoTアプリケーションをWebサービスとして公開でき、URLにアクセスするだけで実行可能になることを意味します(もちろん、標準化の観点ではセキュリティなどの議論が必要になりますが)。さらに、Webサービスと同様のアップデータビリティを得ることになるので、デバイスがどこにあろうと、いくつあろうと、一斉にアップデートするということが可能になるのです。(herokuを用いた具体的な一例はこちら

 

WoTプログラミング環境の開発

今回、さらにアップデータビリティを良くし、簡単にアプリケーションの試行錯誤ができる環境として、ブラウザ上でリアルタイムにソースコードを編集・実行し、URLを共有している全員が共同でIoT/WoTアプリケーションを開発することができる開発環境を開発しました。この開発環境を使用すると、IoT/WoTアプリケーションのリモートプログラミングが可能になります。つまり、開発用のPCとCHIRIMENのブラウザ上で同じURLを開いておき、PCからソースコードを編集すると、編集内容がリアルタイムにCHIRIMENにも反映され動作させることができます。例えば、LEDの点滅間隔が早いなと思って数値を書き換える、サーボモータの角度がずれているなと思って数値を書き換える。するとすぐにそれらデバイスの動作が変化して、実際の動作を確かめながらアプリケーションを開発することができます。

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WoTプログラミング環境の概要図

 

WoTプログラミング環境を使用した授業の実施

試行錯誤が簡単になることで、教育用途での活用も期待できます。実際に、WoTプログラミング環境を使用してCHIRIMENアプリケーションを開発する授業を、専門学校東京テクニカルカレッジさんの協力のもとで実施させて頂き、教育現場でも有効活用できることがわかりました。
ブラウザを立ち上げてURLにアクセスするだけで開発をスタートできるので、学生は授業開始から1時間足らずでLEDや物理スイッチを制御するサンプルプログラムを動作させ、これからどのようなことが学べるのかを理解していました。また、大人数を対象にした授業では、全員に十分なハードウェアを配布できない可能性があります。今回の授業でも、3、4名のグループで一つのハードウェアを共有しながら学習を進めていました。このような場合でも、グループで一つのURLを共有することで、全員がソースコードとハードウェア動作の変化を目で追いながらアプリケーションの開発を進めることができます。自然とグループ内で学生同士が教え合い、理解を深めていました。

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自分のPC上でソースコードの変化を追いながらグループで開発する学生たち

 

プログラミング授業を実施する際の課題の一つに指導者不足が挙げられますが、これを解消するために、遠隔地にいるエンジニアからの指導を受けられる機能も備えました。授業毎にclassというまとまりを形成し、classに属する学生から質問が挙げられると、その内容を見たエンジニアがリモートから参加し、現在動作しているソースコードを閲覧、時に直接編集を加えながら指導を行うことができます。授業では、実際にCHIRIMEN Open Hardwareコミュニティのエンジニアの方々にリモートサポートをお願いし、学生はエンジニアとテキストチャットやソースコード編集を行いながらエラーの原因を解決していました。指導の結果、どのようにソースコードが書き換えられたかをその場で確認できるので、スムーズなコミュニケーションが取れていました。

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ブラウザ上でエンジニアからリモートで指導を受けている

 

全6回の授業を実施させて頂き、後半には学生チームがそれぞれ作りたいアプリを開発するという自主制作期間を設けましたが、様々な面白いアプリが登場しました。写真は、カラーセンサで着ている服の色を読み込み、アクセントとなる色を提示するアプリケーションです。これまでの、文字やタッチ操作の入力だけでなく、着ている服の色という新しいインターフェースを使って情報を引き出している、とてもIoT/WoTらしいユースケースだと思います。

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カラーセンサーで洋服のアクセントとなる色を指摘するアプリケーション

 

WoTプログラミング環境のオープンソース化

今回、授業でも使用したWoTプログラミング環境のソースコードを、MITライセンスのもとこちらに公開しました。Node.jsとMySQLを使用して簡単に環境を立ち上げられるようにしています。また、こちらにWoTプログラミング環境の試験環境を用意しているのでぜひ試してみてください。

※入力されたデータは個別のURLに紐付き保管されます。他者に見られる可能性がありますので、秘密情報や個人情報などは入力しないことをお薦めします。
※試験運用のため、予告なくサービスを停止、またはデータの削除を行う可能性があります。重要なデータはバックアップを取るようお願いいたします。本格的な開発プロジェクト等への利用を検討される場合、個別に環境構築を行うことをお勧めします。

2017年3月18、19日には、Web × IoT メイカーズハッカソンも開催され、CHIRIMENを活用した様々なアプリケーションが誕生しました。(ハッカソンの様子はこちら
今後もCHIRIMENに関わる様々な取り組みが予定されていますのでご注目ください。

CHIRIMEN webページ

 

謝辞

授業実施の場をご提供頂いた、専門学校東京テクニカルカレッジ 情報処理科の井坂 昭司氏、呉石 義明氏、授業にご参加頂いた同校の学生の皆様、遠隔指導にご協力頂いたグロースエクスパートナーズ株式会社の酒巻 瑞穂氏、CHIRIMEN Open Hardware コミュニティの木暮 晶彦氏に心より感謝いたします。

「AWS Summit Tokyo 2017」へ出展します

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プロダクトマーケティング担当の日比野です。

アマゾンウェブサービスジャパン社が主催する世界最大規模の無料クラウドカンファレンス「AWS Summit Tokyo」へ出展しますのでお知らせします。

景品

AWS Summit Tokyo 2017

■開催日 2017年5月31日 (水) 〜 6月2日 (金)
■開催時間 9:00〜20:00 ※EXPO会場におけるKDDIブース出展は11:00〜18:00
■開催場所 グランドプリンスホテル新高輪 (KDDI出展ブース: 国際館パミール3F EXPO会場内)
〒108-8612 東京都港区高輪3-13-1   会場へのアクセス
■主催 アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
■参加費用 無料 (事前登録制)
■対象者 これからクラウド活用を検討する方、さらにスマートにクラウドを活用したい方
■イベント詳細 AWS Summit Tokyo 2017
■お申し込み方法  お申し込みはこちら

 

『Amazon Fire TV』など豪華景品が当たるアンケート抽選会開催

KDDIブースでは、AWSとAWS上に構築するシステムの設計・構築〜運用・保守までワンストップでご提供可能な「AWS with KDDI」や、インターネットを経由しない閉域接続でセキュアに安定した通信をご利用いただける接続オプション「AWS ダイレクト接続」を展示します。また、『Amazon Fire TV』など豪華景品が当たるアンケート抽選会も開催しますので、ぜひお立ち寄りください。

※景品は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

KDDIの事例紹介セッションを開催

KDDI 流 クラウド・セキュリティ
〜『大企業のクラウド適応』秘伝のレシピ〜
■日時  5月31日 (水) 17:20〜18:00
■場所  導入事例トラック1 (国際館パミール3F)
■講演者
KDDI株式会社 アジャイル開発センター           大橋 衛
KDDI株式会社 アジャイル開発センター           廣田 翼
KDDI株式会社 基幹アプリケーション開発部     林 奈都子

厳しいセキュリティ要件が求められるエンタープライズ企業にとって、Publicクラウドの利用をセキュアに拡大させていくことは非常に重要かつ厄介な課題でもあります。2013年以降KDDIが取り組んできた「エンタープライズに適応するクラウドセキュリティとは何か?」の考え方や、AWS採用案件におけるセキュリティ対応事例についてもご紹介します。

※プログラム内容は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

当社以外にもたくさんのAWS利用企業、利用団体が参加されていますので、是非ご参加ください。

「Google Cloud Next ’17 in Tokyo」へ出展します

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プロダクトマーケティング担当の日比野です。

Googleが法人のお客さまを対象に、年に一回開催するイベントへ出展します。『クラウドの「未来」が、もうはじまっている。』をテーマに、経営者からエンジニアまでダイバーシティに富んだ知が集い、クラウドのこれからをリードします。Google Cloud Platform (TM) からG Suite (TM)、マップからデバイスまで、80を超える幅広いテーマのセッションをご用意しています。

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Google Cloud Next ’17 in Tokyo

■開催日                  2017年6月14日 (水) ~ 6月15日 (木)
■開催時間               9:30~17:30 (受付開始 8:45)
■開催場所              ザ・プリンスパークタワー東京 (東京都港区芝公園4-8-1)
■主催                     グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
■参加費用              無料 (事前登録制)
■対象者                  CxO経営企画、ITマネージャー、デベロッパー
■イベント詳細           Google Cloud Next ’17 in Tokyo
■お申し込み方法      お申し込みはこちら

 

『Chrome Cast Ultra』など豪華景品が当たるアンケート抽選会開催

KDDIブースでは、モバイル、ネットワークに加え、「G Suite Business」をはじめとしたGoogle Cloudを活用して、会議や社内外コミュニケーションを活性化させた働き方改革の事例をご紹介します。また、『Chrome Cast Ultra』など豪華景品が当たるアンケート抽選会も開催しますので、ぜひお立ち寄りください。

※景品は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

KDDIのセッションを開催

既に予約にて満席となっておりますが、以下の内容でセッションを行います。

AI/マルチクラウド時代の働き方改革
■日時  Day2 (6/15) 12:00~12:40
■場所  ルーム D/D2-1-L1
■講演者
KDDI株式会社
ソリューション事業本部 ソリューション事業企画本部 副本部長 兼 クラウドサービス企画部長  藤井 彰人

『働き方改革』の一環として仕事時間短縮・残業抑制が推進される一方、グローバル化の進展・少子高齢化・労働力減少という企業を取り巻く課題に直面している近年。競争力を維持するためには、生産性の向上が必要不可欠です。KDDIは、生産性向上を目的としたクラウド戦略とその取り組みをご紹介。モバイル・ネットワーク・クラウドを活用した働き方についてご説明します。

※プログラム内容は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 


AWS Summit Tokyo 2017 に登壇しました~発表者インタビュー~

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KDDI アジャイル開発センターの大橋です。

2017年5月30日から6月2日の4日間の日程で開催されたAmazon Web Serives主催のイベント「AWS Summit Tokyo 2017」に、今年も登壇させていただきました。

KDDI流 クラウド・セキュリティ 〜「大企業のクラウド適応」秘伝のレシピ〜


 
 
今年は私も含め3人での登壇ということもあり、発表に至るまでにも様々な苦労がありました。今回は同じくアジャイル開発センターの平岡氏をインタビュアーに迎え、登壇者である廣田氏、林氏を含めた対談形式で、当日の裏話や苦労話について語っていただきました。
(撮影協力:鈴木 茂男)

 

緊張する若者、場馴れしすぎの中堅

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平岡/まずはお三方、AWS Summit ご登壇、本当にお疲れ様でした。

全員/ありがとうございます。

平岡/KDDIとしてはAWS Summit、今年は2年目ということで皆さんに色々聞かせていただきたいなと思うわけですが、まずはアイスブレイクということで。いやぁ廣田さん、緊張してたねぇ〜喋り方のトーンやスピードはすごく良かったんだけど、もう完全に「棒読み」だったよ。

全員/(一同爆笑)

平岡/緊張してるとね、目線が落ちちゃうんだよね。ガチガチやわーと思って。もう完全にロボットみたいになってたよ。

廣田/いやぁ(笑)正直、緊張しましたよ。前見ちゃうと、500人以上のいる人が見えちゃうので、ついつい目線落としちゃうんですよね。

平岡/そういう意味では林さんの方が目線あげようあげようとしてましたね。お二人はこういった場で喋るのは初めて?

林/初めてですね。

廣田/私も初めてです。

平岡/大橋さんは、、、いっぱい喋って場数踏んでるので大丈夫ですね!

大橋/場数って(笑)

 

「未知の領域」への挑戦

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平岡/発表した内容そのものは公開されている資料を見てもらうとして、今回登壇の元ネタになる部分、大橋さんなら社内のルールと運用を変えていくこと、廣田さん林さんなら実際の担当システムにおけるセキュリティ実装の部分で、それらを作っていくに当たっての裏話というか苦労話などあったら聞かせてもらえますか?
まずはトップバッター、大橋さんから。

大橋/そうですね。もともと発表内容をどうするか?は昨年のSummitが終わった後ですでにセキュリティにしようと決めていたんですよ。ただ、内容が内容だけに、どこまでを話すかをずっと迷っていたんですね。話し過ぎてしまえば社内的にももう完全にアウトだし、隠しすぎたら何一つ伝わらない、という状況で(笑)個人的な経験から、クローズドならここまで話して良いけど、ここからはオープンでは話せないというポイントがなんとなくわかったので、そのいいバランスがあの辺だったのかなと。
ただ、正直シナリオを登壇直前にガラッと変えてしまったので、もうちょっと準備の時間があれば、もっと綺麗にまとめられたかな?というのはあります。

平岡/え?直前に書き換えた?

大橋/はい。直前にE-JAWSという完全クローズドなセッションで話す機会があったんですが、ここでも内容が元々セキュリティだったんですね。ですが、場がクローズドだったので話せる範囲が広かったんですよ。それでこの場では、KDDIにおけるAWS正式導入に当たっての歴史と実装例を半々くらいの割合で話したんですけど、やはりというか実装例の方が聴講者の皆さんの反応が良かったんで、元々の資料は歴史重視、実装は薄めにだったんですけど、このボリュームを全く逆にしちゃいました。

平岡/それって登壇の何日前?

大橋/登壇の2日前ですかね(笑)

平岡/よくそれでまとめられましたね!実際、ガラッと変えてみたことでみなさんに伝わったと思いますか?

大橋/んー。いろんな反響はそれなりにあったんですが、このSummitまでの間に歴史的な話は散々してきていることもあって、感覚的にはもうちょっと実装内容の部分に踏み込んで話をしてもよかったのかなと思います。

平岡/なるほど。では今度は、技術的な部分で開発の現場を引っ張って来られたお二人にお聞きしたいと思います。まずは廣田さんから。

廣田/はい。当時社内にAWSを使って本格的なサービス開発をやるという例が非常に少なかったんで、とても大変だったという印象が強く残っていますね。特にセキュリティ周りでは元々オンプレミスで作られたサービスに対しては、こういったセキュリティをこう言った方法で担保しなさい、という明確なルールがあるんですけど、クラウドだと実現方法が違っていたんですよ。
このオンプレミスとクラウド間の「ギャップ」を埋めるのが大変でした。

平岡/ギャップ、ですか。内容的にあまり言えないと思うのですが、出せる範囲で具体的な例を出すとどんな感じですか?

廣田/例えば、SSHのログインはパスワード必須かつ定期更新などのパスワードポリシが決まっているのですが、最近、特にクラウドだと秘密鍵と公開鍵のペアでセキュリティを担保していたり、パスワードとMFA(Multi Factor Authentication:多要素認証)で担保したりするのが標準なんですよ。守るべきものは同じだけれど、実装の仕方が全然違うというか。

平岡/認証のやり方が方法まで指定されていたが、これを代替するための説明が大変だったと。

廣田/そうですね。違うやり方でも、そもそも求められているのと同じことが担保できる、ということを社内説得していくのが非常に大変でしたね。

平岡/なるほど。では林さんはどうですか?

林/そうですね、、、API Gatewayの情報セキュリティ確保の基本的な仕組みは廣田さんの作ってくれたauでんきの事例をベースに考えたので、比較的楽に作れたんですよ。
ただ、サービス系のサーバは全てLinuxで作ってるんですが、運用周り、リモートログイン周りだけはWindowsで構築していて。チーム内にもWindows経験者が少なかったこともあって、ここだけはすごい試行錯誤してやってましたね。

平岡/うちの技術者って基本的にLinuxばっかりですもんね。じゃぁ林さんも試行錯誤を?

林/そうです。私もそれに加わる形で、いろいろ調べたり勉強したりしてました。何かしようとすると必ず問題が起きて、すんなりいったことが1回もなかったといった感じで(笑)
実はその時に、AWSサポートを使って対応したんですが、結構踏み込んだ質問をしたりしても回答してくれてすごく助かりました。

平岡/へーAWSサポートってそこまでやってくれるんですね

林/そうなんですよ、正直これってAWSの範疇を外れてるんじゃないかなって質問もあったんですが、ワールドワイドでの事例としてこんなのがありますよ、みたいなものを調べて返してくれたりとか、すごく手厚く対応してくださいました。

 

外のチカラを使って社内の風向きを変える

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平岡/今回KDDIとしてはAWS Summitは2年目になるわけですが、準備などいろいろ大変な労力が必要なことはわかっていながらも、今年も話そうと思ったきっかけは何だったんですか?

大橋/これは別の場所では喋っていたりするのですが、今回の発表内容にもあるようにAWSの社内利用を拡大していくにあたって、社内の基準を変えたり、新しい規約を制定したりしていわゆる「ルールを変える」という方法でアプローチしてみたんですが、実はそれだけではやっぱり社内は大きく動かなかったんですね。

平岡/はい。

大橋/それで、私がこれって効果があるんじゃないのかな?と感じたのは、外で喋ることで得られる社内への影響です。

平岡/というと?

大橋/実は外の人たちが、KDDIがAWSやってるよ、ということを喋ってくれるんですよ。もちろん、私が喋った内容を直接社員が聞いてくれるパターンもありますが、一番面白かったのは、私の話をどこかで聞いてくださった社外の人が、社内の人間に向かって「いやーKDDIさん、AWS使ってるんですね!すごいですね!」みたいな感じで話をしてくれたこと。それを聞いた社内の人間が、そもそもAWS使ってるなんて知らなかったとか、使ってるとは聞いてたけどこれほどとは、といった感じで振り向いてくれたというか、社内の風向きが変わったのを感じれたんですよ。外で喋ることのチカラって偉大なんだなと感じて、であればやっぱりAWS Summitのように大きな場で喋ることは間違いなく効果が高いと感じて、何としても今年も登壇したいなと考えていました。

平岡/弊社もなんだかんだで大企業だし、当然どこの部署が何やってるのか知るのに限界がある。何をどこまでやってるのかって全部知るのはとても難しいんですよね。
社内に対してのPRというか、中からよりも外からの方が、「風向き」を変えられるってことですかね。

大橋/ルールを変えるのは時間をかけてじっくり臨めば解決できるんですけど、風向きを変えるっていうのは時間が解決する問題じゃないんですよ。社内で細々とやっていても、あーあそこがやってるねで終わっちゃうんで。ですが、こうやって外側から攻めていってそれが噂になると、風向きを一気に変えるチカラに変わるんです。

 

「安請け合い」から得た苦労と経験

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平岡/では今度は登壇そのものに話のフォーカスを変えて、忙しい皆さんが本業を抱えながら資料を作ったりリハーサルしたり、登壇準備を進めてきたと思いますが、その本番の準備にあたって苦労した点は何かありますか?
では今度は林さんから。

林/そうですね、、、やっぱり、大変でしたね(笑)結構簡単に「安請け合い」しちゃったなぁと(笑)

平岡/安請け合いって!(一同笑)

林/持ち時間10分だったんですけど、たった10分喋るのがこんなに大変だと思わなかったですし、プレゼンする機会なんてこれまでほんとなかったんですよ。大学の卒論発表と新入社員研修?以来ですかね。プレゼンって、こんなに難しいんだな、って痛感しました。

平岡/やっても社内プレゼンくらい?

林/そうですね。でも、社内説明と大勢の前でプレゼンするのは話し方も資料の作り方も全く違うし、プレゼン能力って社会人として必要なことなんだなって、身をもって体験しました。

平岡/なるほど。聞いたところによると、今回の資料も結構ダメ出しを食らったとか?

林/そうですね、一回完全にひっくり返しましたね。部内でレビューしたら、どうやったかの結果ばかりで、そこに至るまでのストーリーが足りないって指摘されて、全くプロットを変えたんですけど、今度はそのストーリーのスライドも、これって結局何が言いたいんだっけ?という形で抜いたりとか。二転三転したというのが事実ですかね。

平岡/(笑)その資料で伝わった実感、という点ではどうですか?

林/あの場って、聞きに来てくださる方の目的とかAWSの熟練度とかがバラバラなので、ターゲットをどういう人にするかが難しいんですよ。伝わった人にはきっと伝わったと信じてますが、、、何言ってるのか分かんないって人もいただろうなぁと思っています。

平岡/廣田さんはどうですか?

廣田/資料を作っていくという意味での苦労でいうと、auでんきをやったのが1年前くらいだったってこともあって、かなり記憶があやふやな部分もあったんですね。それで、当時同じくインフラを担当していて今も運用を行っているスカイアーチさんのところに赴いて、ヒアリングし直すということをしてきました。

平岡/久々に当時のメンバーに会ってみてどうでしたか?

廣田/スカイアーチさんのメンバーとは本当に毎日一緒にauでんきを作ってきた仲間だったので、久々に会えて嬉しかったのと、登壇をするということを伝えたら、とても喜んでくださいました(笑)あと、現状のヒアリング目的で行ったのですが、今もリアルに運用を行っている生の現場のメンバーと、セキュリティ周りの考え方について意見交換ができた、ということもとても良かったですね。

平岡/大橋さんはどうですか?

大橋/実は今回、3人での通しリハーサルは3回もやったんですね。昨年、平岡さんと私で登壇した時は通しリハなしの一発勝負だったことを考えると、すごく時間をかけて望んだんです。でも2回目の社内レビューで、時間を短縮するために抜いたスライドの内容をことごとく指摘され、全体としても「このプレゼンで何を伝えたいのかがわからない」と指摘されたこともあり、これはプロットを全面変更するしかないと決意しました。2回目と3回目のリハの間には時間がほとんどなかったのですが、その間にメチャメチャ方向性を変えちゃったので、同じ登壇者のお二人にはほんと迷惑かけちゃったなと反省しています。プロデューサーとしてはまだまだ経験が足りないなぁと。

 

これからのキャリアパスと登壇について

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平岡/今回AWS Summitの様な大きなセッションに登壇してみて、新たな世界が見えてきたんではないかと思いますが、これから皆さんはどうしていきたいと考えているのか、今後のキャリアパスだったり、登壇そのものに関しての想いでも良いので聞かせてもらえますか?
まずは林さんから。

林/そうですね、、、。サミット2日目に、みなさんの色んな導入事例セッションを見させてもらったのですが、やっぱり、プレゼンが上手い人ってステキだなと(笑)

全員/おおー(一同笑)

林/私もプレゼンを頑張っていきたいなと思いました。それとやっぱり社外に向けて情報発信していくことって大事だなと他社の事例を聞いて思ったので、そういったところにうまく関わっていければいいなと。

平岡/なるほど。では次に廣田さん。

廣田/実を言うと私、これまで自分がプレゼン上手いって思い込んでたんですよ(笑)でも今回登壇してみて、上手い下手の前にそもそも完全に初心者だなと。まずはその経験値を上げていくために、色々なところへ登壇していきたいなと思いました。あと発表していく内容としてですが、今回はセキュリティの話でしたが、これからはKDDIが業界の中でも最新の技術やフレームワークを商用で使っているんだ、という事例をどんどん発表していきたいと思っています。そのためには、自分が現場で有意な技術をどんどん取り込んでいかなければならないので、これからも技術力を高めるために切磋琢磨していきたいと思っています。

平岡/では最後に、大橋さん。

大橋/私は最初、完全な独断で外で喋り始めたんですけど、その中で感じたのは、本当の情報って自分から外に出さないと入ってこない、ってことでした。みんなよく勘違いしていて、情報は自分で調べたり会社の知り合いに聞けば十分とか言うんですけど、そんなんじゃ返ってくる答えなんて決まってるんですよ。自分に都合の良い、ものすごく偏向的なバイアスがかかった形で。でも自分が知っていることを外に出すと、そこに人との繋がりがどんどん出来ていって、その人からバイアスのかかっていない現場のリアルな情報を得ることができる。よく言われる話ですがこれを私は身をもって体感しました。私が今後やっていきたいと思ったのが、私自身が喋るというよりも、この世界を他のもっと多くの人に体感してもらいたいという強い思いがあって。今年、私以外の2人に登壇してもらったのもその1つなんですが、AWSに限らず今年度も数多くの案件が次々とリリースされていくはずですから、その案件の実装例みたいなものを「私以外の人」に喋ってもらう、沢山いろんなところに登壇してもらう、というところに力を注いでいけたらなと思っています。

平岡/本日はどうもお疲れ様でした!

全員/ありがとうございました。

 

対談を終えて

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今回の登壇は、私にとっても初体験の2人にとっても非常に貴重な経験になったのではないかと思います。登壇を通して、二人が大きく成長したことが感じられたのを私自身も非常に嬉しく思います。今後も弊社がリリースしていくサービスに対し、どの様な技術を採用しているのかについて多くの場で積極的に語っていけるよう努力していきたいと思います。

「OpenStack Days Tokyo 2017」に登壇します

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プラットフォーム技術部 松本です。
この度、OpenStack専門カンファレンス「OpenStack Days Tokyo 2017」に登壇しますのでお知らせします。

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【開催】 2017年7月20日(木) – 21日(金) 10:00~18:30(受付開始 9:30)

【会場】 虎ノ門ヒルズフォーラム(銀座線虎ノ門駅より徒歩5分)

【参加費】 無料

  [詳細・参加登録(無料)は公式サイトへ]

 
「OpenStack Days Tokyo 2017」は今年で5回目となり、80セッション・40社の出展で構成され、先進的なOpenStack 活用事例や運用ノウハウを共有することを目的とするOpenStack専門カンファレンスです。

KDDIからは、以下の2セッションに登壇します。

セッション1
■題名:OPNFV:NFV実現プロジェクトの最新情報 ~OPNFV Summit 北京レポート~

■日時:7/20(木) 13:50~14:30

■発表者:次世代ネットワーク開発部 宮本 元

■内容:テレコム/NFVはOpenStackの活用領域として注目を集めています。OPNFVプロジェクトはOpenStackを始めとしたオープンソースで、NFVのプラットフォームを実現すべく様々な成果を発信しています。OPNFV活動状況のご紹介として、最新のトピックと6月に北京で実施されたOPNFV Summitのレポートについてお話しします。

セッション2
■題名:Software-Defined Migration: H/Wメンテナンスのための効率的なVM/Volumeの移行

■日時:7/20(木) 17:50~18:30

■発表者:プラットフォーム技術部 茂木 雅博、内海 卓也、松本 健太郎

■内容:KDDIでは、数千単位の物理サーバを管理していますが、メンテナンスの際ユーザ毎にダウンタイムの調整を行うことが運用課題でした。その解決策として、今回「Zone Migration」と呼ぶ仕組みを開発し、メンテナンス対象のcompute/storage(移動元zone)から空のcompute/storage(移動先zone)へ、効率的、自動的にVM及びvolumeをまとめて移動することを実現し、運用負荷の削減を目指しています。その「Zone Migration」の要素技術、ユースケース、検証結果について、フレームワークとして用いている「OpenStack Watcher」プロジェクトの紹介も含めお話しします。

 
今回のOpenStack Days Tokyoでは、OpenStackに関する最新情報、日本国内でのユーザー事例の紹介の他に、「オープンxコラボレーション」をテーマとし、オープンソースのPaaSソフトウェアを管理する「Cloud Foundry」、次世代IoTであるフォグコンピューティングに取り組む「OpenFog」、オープンソースでの新しいNFVプラットフォーム実現を目指す「OPNFV」など、各種コミュニティとのコラボセッションを実施。他にも、コンテナ技術、インフラ自動化、DevOpsに関する最新情報も満載。詳細はOpenStack Days Tokyoの公式ページをご覧ください。

[詳細・参加登録(無料)は公式サイトへ]

 

皆様のご参加を心からお待ちしております。

KCPS 2017Q2の稼働率について

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KDDIクラウドプラットフォームサービス(以下、KCPS)のサービス運用担当の刀根です。

KCPSの2017Q2稼働率(※)は99.999989%でした。

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(※)稼働率=月間VM稼働時間累計/(月間VM稼働時間累計+月間VM故障時間累計)ただしメンテナンス時間を除く

 
いつもKCPSをご利用いただきありがとうございます。

今回は日頃お客さまよりいただくお問合せについて、当社が実施している解析およびそれに基づき実施しているサービス改善への取り組みについてご紹介したいと思います。

当社で利用しているデータ解析用のアーキテクチャの一例を下図に示します。KCPS上にデータ解析基盤として定評のあるSplunkを導入し、お問合せや障害内容のチケット管理システム内のデータや、KCPSドキュメントサイトへのアクセスログを解析・可視化しています。

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お客さまからいただいたお問合せについて、今年度4月から7月初旬までを対象に、その内容を分類した結果を下図に示します。

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ご覧の通り、仮想サーバやネットワークなどKCPSの機能・使い方に関するお問合せから案件相談にいたるまで、カテゴリは多岐にわたります。中でも仮想サーバに関するお問合せの割合は高く、正常に稼働しているかどうかを確認したいとご申告いただくケースが多々ございます。そのため当社では、

・ブレードサーバへのping疎通確認

・ブレードサーバリソース利用率(CPU/メモリ)

・対向ネットワーク機器のエラーパケット有無

・ディスクのIOPS/レスポンスタイム

・仮想サーバフェイルオーバー発生状況

など、プラットフォームとしての正常性が担保できているかを常時監視し、即座にお客さまにご回答できる体制を整備しております。また、プラットフォームのバグなど新規で発生した事象については、発生から1週間程度の期間で検知ツールの作成、検証および導入まで実施し、監視範囲の拡大を図っております。

また、プラットフォームの保全・バージョンアップを目的として実施しているメンテナンスについて、当社ではドキュメントサイトのメンテナンス情報にその実施日時や内容を掲載しております。メンテナンスの対象ゾーンが分かりにくいというお客さまからの声をこれまで多くいただいておりました。下図に示しますように、正確にメンテナンス対象となるゾーンが把握できるように、掲載フォーマットの改善を実施いたしました。

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さらに今後は、メンテナンスそのものの在り方についても再考し、メンテナンス時間の短縮や、その情報の通知方法の見直しを実施していく予定です。よりお客さまにご満足いただけるクラウドサービスを目指し、これからも地道な改善活動を惜しまず実施していきたいと考えております。是非、ご期待下さい。
 

中国のクラウドは1強。IoTでさらに規模拡大中

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こんにちは。KDDI上海でソリューション企画を担当している守岡です。
1年前までは、日本でKDDIクラウドプラットフォームサービスやAmazon Web Services(以下、AWS)のプリセールスをしていましたが、2016年4月に上海に赴任し、上海ではIoTなどの新しいソリューションの企画・開発・販売推進を担当しております。上海は、2007年~2010年に就業して以来2回目なのですが、7年前にはあまりなかったクラウドがビジネスの場面で多く使われるようになってきました。
 

グローバルではAWS、中国国内ではAliyunのシェアが断トツ

グローバルシェアNo.1のクラウドと言えば、皆さんも良く知るAWSですよね。Canalys社の「Cloud infrastructure market up 49%, intensifying global data center competition」を見ると、グローバル全体で33.8%のシェアを持っていて、No.1のシェアです。AWSは、世界中で15箇所のリージョン(GovCloudは除く)を展開していますが、中国は北京にあります。AWSの北京リージョンは、欧米系や日系企業の製造業などを中心に大人気で、多くのサーバが使われています。ただ、中国でもトップシェアなのかと思いきや、そうではありません。中国でNo.1のクラウドは、アリババ社のAliyun(阿里云)です。グローバルでは2.4%のシェアしかないAliyunも中国国内では40%近いシェアを持っています。他が10%以下のシェアなので中国ではAliyunの1強と言えるでしょう。なぜ、Aliyunが中国だけで圧勝できているのか。Aliyunのマーケティング、投資力、企画力、ビジネススピードの速さ、価格などもあるのですが、我々外資系にとって気になるのは、中国のクラウド免許制度です。
 

中国のクラウド免許制度

中国でクラウド(例としてIaaS)を提供する場合、クラウドの免許を保有している必要があります。2016年3月に改訂された電信業務分類目録によると、増値電信業務経営許可証の経営範囲に「インターネットデータセンター(IDC)業務」が含まれている企業しか提供できなくなりました。

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クララオンラインさんのサイトに詳しく解説されているので、詳しくはこちらを参照頂けたらと思います。
(出所):クララオンライン 中国の電信業務分類目録 13 年ぶり改正

免許のない企業はクラウドの提供ができず、免許を持つ第三者中国系パートナーと組んで提供する形になります。つまり、サービスを提供するにもパートナーとの協業が必要となり、パートナーとうまくやれないようだと新サービスのリリースに影響を与えます。例えば、中国のAWSはグローバル標準のAWSとは異なり、機能も一部しかリリースされていません。具体的にはAWS IoTなど今流行りのIoT系サービスがありません。これも自社単独でサービス提供できないことからリリースができないのかもしれません。クラウドのような新しいITは、サービスや機能追加にスピード感がなくなると競争優位性がなくなるので、こうした免許制度が外資系クラウドの中国シェア争いに影響を与えている可能性があります。
 

IoTアプリがクラウドの利用をさらに押し上げる

街を歩けばシェア自転車のサービスを見かけます。スマホから自転車の予約ができて、運転して、好きなところに乗り捨てできます。2016年の夏頃に最初にMobike(摩拜単車)を見かけましたが、今ではいろいろな会社がサービスを始め激しい競争が始まっています。

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Mobike

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小鸣单车とofo

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9M单车

各自転車にはGPSや6軸センサーがついており、自転車の位置、向き、速度、距離などをセンサーが収集し、クラウドへ送り、クラウドで処理し、スマホアプリから予約や走行距離やスピードなどを見ることができます。いわゆる今流行りのIoTを使ったサービスです。

IoTのようなサービスではクラウドは必須となります。市場ニーズを見極めつつアプリを都度修正しながら開発・リリースし、且つローンチ後に利用者数に応じた変動トラフィックを処理していくには、クラウドのスモールスタートやスケーラビリティが必要不可欠で、このIoTと共にクラウド需要はさらに高まっていくと思います。

Mobikeは、1日2,000万回、ofoは1,000万回以上乗車されていると言われています。Mobikeは年内には福岡や札幌などでの展開も予定されていますし、他国にも展開予定です。ofoについてはアメリカに展開予定ともいわれています。今後、利用者増とともにクラウドのサーバ利用がさらに増えていくと思います。

他にも、中国には日本以上に優れたIoTアプリが多くあります。バスの到着時間を予測するアプリ「車来了」やタクシーの配車アプリ「滴滴出行」、傘のシェアアプリ「e傘」、レストランやカフェなどの決済アプリ「Alipay」などです。こうしたアプリのプラットフォームとして稼働するクラウドは益々伸びていくことになります。

image1バスの到着時刻予測が分かる「車来了」

 

image2タクシーの予約ができる「滴滴出行」

 

KDDI上海がIoTで中国製造2025の国策を支援

最後に、私達KDDI上海の取り組みをご紹介します。IoTは、Mobikeのように製品に組み込むパターンと、製品を作る製造プロセスに組み込み工場のスマート化を進める2つのパターンがありますが、私達KDDI上海は後者の製造プロセスへのIoT導入に力を入れています。

7月11日、KDDI株式会社より「KDDI上海と常熟グリーン智能製造技術イノベーションセンターとの協業について」のプレスリリースを発出しました。

製造業イノベーションセンターの建設は、ドイツのインダストリー4.0の中国版、中国製造2025の中で国策として進めていますが、当社はその中の1つ「常熟グリーン智能製造技術イノベーションセンター」と協業する事になりました。イノベーションセンター内には、実証実験を行う場所や産学連携による研究スペースの他、FAや製造機械などの国を代表する企業のソリューションの展示がされており、実際に見て体験してもらう事ができます。KDDI上海はIT企業として選出された唯一の企業であり、IoTソリューションを展示しています。

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常熟グリーン智能製造技術イノベーションセンター外観

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KDDI上海のIoTソリューション展示ルーム

 

私達が展示するソリューションの一部をご紹介します。1つは、ネットワークインターフェースのないような古い設備でも運転データを自動的に収集(IoT化)ができるMC-Web Controllerと、人のデータ収集を行うConMas i-Reporterです。

資料
MC-Web Controller
資料2ConMas i-Reporter

 
工場には古い設備も多くありますし、記録は紙管理が中心です。現場でしか見る事のできなかった設備の運転状況を、IoTを使って自動的に運転状況を収集し、いつでもどこでも設備の状態を見ることができるようになります。また、工場に多くみられる紙の製造実績、検査結果などについては、人からの情報収集方法を紙→タブレットに変えて迅速に共有できるようにします。

これらの設備・人、2つのデータ収集手段を変えることで、現場で起こる問題の迅速把握ができるようになり問題の対処を早めることができます。具体的には、検査工程で不良を発覚した製品をいち早く特定し、前工程へ伝えて生産をストップできます。
 

常熟グリーン智能製造技術イノベーションセンターがオープン

さて、7月11日に常熟グリーン智能製造技術イノベーションセンターのオープニングイベントが行われました。多くの政府関係者と共に、当社もKDDIから執行役員が参加しIoTに関するプレゼンをいたしました。当社のソリューションについて詳しく話を聞きたい政府関係者や一般のお客様も何社か参加されており、非常に大盛況でした。

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最後に、当社はIoTを使った中国工場のデジタル化やスマート化などに対して多くの実績がございます。このブログを御覧頂いた方の中でお悩みのある方は、ぜひご相談頂けたらと思います。

 

圧倒的な “体感品質” が会議を変える「Cisco Spark with KDDI」提供開始

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Cisco Spark with KDDI担当の最上です。
4/13にシスコシステムズ合同会社との「Cisco Spark」の提供について協業を発表させていただき早3カ月。いよいよ7/24より、「Cisco Spark with KDDI」「Cisco Spark Board」の提供を開始します。

「Cisco Spark with KDDI」とは、高品質なビデオ会議、チャット、ファイル共有/閲覧、アプリケーション間通話がセキュアな環境で利用できるクラウドサービスです。

今回は「Cisco Spark with KDDI」「Cisco Spark Board」が実現する圧倒的な“体感品質”の秘密をご紹介します。
 

圧倒的な“体感品質”の秘密①

高品質で安定している「Cisco Spark with KDDI」

WEB会議を利用されている方は「WEB会議は音声が途切れて打合せに集中できない」という経験が必ずあると思います。「Cisco Spark with KDDI」と他社WEB会議サービスの音声品質をPESQ値で測定した結果をご紹介します。

Cisco_Spark_高品質

同じ通信環境でもサービスによりかなり品質が異なり、Cisco Sparkは高品質で安定していることがご理解いただけると思います。なぜこのような違いがあるのかというと、Cisco社のビデオ圧縮技術とパケロス補完技術により、某社サービスに比べて1/2~1/10の少ないパケット量でビデオ会議ができるためです。さすがビデオ会議のグローバルシェアNo.1であるCisco社の技術力ですね。
 

圧倒的な“体感品質”の秘密②

まるでその場にいるようなビデオ会議を実現する「Cisco Spark Board」

他のビデオ会議サービスとの大きな違いの1つは、充実したビデオ会議デバイスです。その中でも今回は「Cisco Spark Board」の魅力を語らせていただきます。

この動画のキラキラは超音波を視覚イメージとして表現したものです。「Cisco Spark Board」はCisco Sparkアプリ(のインストールされたデバイス)を超音波で自動認識してくれます。このため、ビデオ会議を開始するのにケーブル接続する必要もなく、Cisco Sparkアプリの操作で「Cisco Spark Board」での会議を簡単に始めることができます。

超音波でのペアリングも驚きでしたが、「Cisco Spark Board」で本当に驚いたのはビデオ会議を開始してからです。こだわり抜いたカメラやマイクにより、まるでその場にいるようなビデオ会議を実現します。

・視野角86度の広角4Kカメラで部屋全体を捉えた上で人の顔を認識するので、狭い会議室でも利用可能

・55ich 4Kディスプレイで表情を見ながら会話できる

・12のマイクアレイ、内臓スピーカー、不必要な音を消してくれるノイズ処理で全員が実際に集まっているような会議を実現

Cisco_Spark_広角r2
さらに、「Cisco Spark Board」は今後もソフトウェアアップデートで機能が追加されます。今後、発言者の顔を自動的にズームアップする機能などを追加予定とのことです。このように購入したデバイスに機能が追加されるのも、クラウドサービスだからこその魅力ですね。今後の機能追加が楽しみです。
 

圧倒的な“体感品質”の秘密③

まるで本物のように書けるデジタルホワイトボード機能

会議の必須アイテムであるホワイトボード機能も「Cisco Spark Board」はもちろん搭載しています。本物のホワイトボードと同じように使えるための、ここへのこだわりもすごいです。

・別拠点でも同じホワイトボードを見ながら2人まで同時に書き込むことができる

・本物のホワイトボードと同じように使える色は黒、赤、青、緑の4色

・ペンの太さも一般的なホワイトボードのペンと同じ

・付属のCisco Spark Board Penで書くと、キュッキュッと本物のような音がします(何事も雰囲気は大切)

・ひと筆ごとに暗号化される安心のセキュリティ

・書いた内容は自動保存されるのでスマホのカメラで撮影する必要はありません

Cisco_Spark_ホワイトボード機能
 
ここまでご紹介させていただいた通り、「Cisco Spark Board」は会議に必要なあらゆる機能を搭載したオールインワンデバイスなので、会議室にはこれだけあれば、”実際の会議”も”ビデオ会議”も対応でき、シンプルでスマートな会議室が実現できます。

Cisco_Spark_before_after

Cisco社のビデオ会議デバイスは高級品というイメージをお持ちの方もいるかと思いますが、これだけこだわり抜いてつくられた「Cisco Spark Board」が手に届きやすい価格でリリースされたことも、まさに驚きです。

この使用感は言葉だけでは伝わりにくいので、ぜひ実際に体験しに来てください。会議に必要なものがすべて1つにまとまったこのデバイスは、間違いなく会議の常識を変えてしまうはずです。

 

Cisco Spark with KDDIパンフレットダウンロードページ

 

「ITpro EXPO 2017」へ出展します

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プロダクトマーケティング担当の新妻です。

日経BP社が主催するエンタープライズICT総合イベント「ITpro EXPO 2017」にて、Google Cloudブースへ出展します。ブースでは8月31日にリリースをしました『Google Cloud Platform (TM) with KDDI』と『G Suite (TM)』のご紹介をいたします。

 

ITpro EXPO 2017

■開催日      2017年10月11日 (水) 〜10月13日 (金)
■開催時間      10:00〜17:30
■開催場所     東京ビッグサイト
■主催       日経BP株式会社
■参加費用     無料 (事前登録制)
■対象者      CxO、経営企画、ITマネージャー、デベロッパー
■イベント詳細   ITpro EXPO 2017

 

『Google Home』など豪華景品が当たるアンケート抽選会開催

KDDIブースでは、「Google Cloud Platform」を活用したデータ分析でビジネス課題を解決した事例や、「G Suite Business」「Chromebox for Meeting」を活用して、会議や社内外コミュニケーションの活性化をさせた事例をご紹介します。また、『Google Home』など豪華景品が当たるアンケート抽選会も開催しますので、ぜひお立ち寄りください。

※景品は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

KDDIセッションを開催

Google Cloudブース内のミニシアタースペースで、以下の内容でセッションを行います。

GCP を活用した分析ソリューション 〜データに新たな価値を〜

■日時
10月11日(水) 11:00〜11:15
10月12日(木) 16:00〜16:15
10月13日(金) 15:00〜15:15
■場所  Google Cloudブース内ミニシアター
■講演者
KDDI株式会社
ソリューション事業本部
ソリューション事業企画本部 クラウドサービス企画部    竹永 将人

※プログラム内容、講演者は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 
エンタープライズICT総合展示なので、Google以外にも数多くの展示があります。是非ご参加ください。

KCPS 2017Q3の稼働率について

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KDDIクラウドプラットフォームサービス(以下、KCPS)のサービス運用担当の刀根です。

KCPSの2017Q3稼働率(※)は99.999927%でした。

(※)稼働率=月間VM稼働時間累計/(月間VM稼働時間累計+月間VM故障時間累計)ただしメンテナンス時間を除く
 
 
いつもKCPSをご利用いただきありがとうございます。

IaaS提供事業者として、プラットフォームの監視やメンテナンスを通して堅牢性を維持していくのはもちろんですが、その上位のレイヤーのOSやアプリケーションに関しても一定数のお問合せをいただきます。お客さまのビジネス継続性を考えれば、それら上位のレイヤー含めたトータルのシステムとしての安定稼働が何より必要であると思います。

お客さまにより選んでいただけるクラウドサービスを目指し、上位レイヤー含めたトータルなサポートを実践していく足掛かりとして、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のテクニカルサポート範囲の変更(2017年3月~)や、マネージドオプションProfessionalでのWindows技術サポートの提供を開始いたしました。RHELサポートについては、Red Hat認定エンジニア(RHCE認定者2名)を配備し、お客さまからの申告に対するトラブルシューティングを実施いたします。また、Windows技術サポートでは小規模からマイクロソフト社のプレミアサポートを活用いただけるメニューとなっていますので是非ご利用ください。

オペレーションの領域を拡大していくという意味では、我々は地道な努力が必要だと考えています。Red Hat認定においては、トレーニング制度を活用するだけでなく、認定者によるトレーニング環境の内製構築や、調査時の初動フローの標準化など、迅速にお客さまからの申告に対応できる準備を継続的に実施しています。また、Windows技術サポートにおいては、上級エンジニアによるスキルトランスファーや、ワールドワイドでの事例調査、ナレッジマネジメントなどを実行しています。我々エンジニア個々の成長が、お客さまの問題解決までの時間短縮につながると考えています。

 
今後も様々なソリューションやサポートを組み合わせたクラウドサービスを展開していく予定ですので、是非ご期待ください。


KCPSオブジェクトストレージがさらに使いやすく

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皆さまはじめまして、KCPSオブジェクトストレージのプロダクトオーナー 米田です。

KCPSオブジェクトストレージは、ファイル、メール、写真、動画、音声、ログなど様々な非構造化データの爆発的な増加に伴うお客さまの課題解決のため、KDDIクラウドプラットフォームサービス(以下、KCPS)のいちメニューとして2015年9月7日に提供を開始しました。早くも2年が経過し、その間沢山のお客さまやSierさまにご利用をいただくに至りましたこと、まずはお礼申し上げます。

さて、KCPSオブジェクトストレージをご存じない方もいらっしゃると思いますので、最初にKCPSオブジェクトストレージについておさらいしておきましょう。
 

1. KCPSオブジェクトストレージの優位性

①追加費用なしでイントラ網に直結

・イントラ回線(WVS/WVS2 ※1)標準提供型のオブジェクトストレージ
・一般的なクラウドに必要となるイントラ接続料金やデータ転送料が不要で安価

※1 WVS/WVS2はKDDI Wide Area Virtual Switch/ KDDI Wide Area Virtual Switch2の略称

 
②キャリアならではの品質と充実したサポート

・auスマートパス会員1,529万人(※2)が利用するストレージサービスで安定運用中の基盤を法人のお客さまにご提供

※2 2017年6月現在

 
③世界トップクラスの可用性と堅牢性

・世界最高評価の「IBM Cloud Object Storage (旧Cleversafe)」製品を採用
・Erasure Coding(分散データ格納方式)により世界トップクラスの可用性と堅牢性(14ナイン)を実現。さらに災害対策のためデータは4つの国内データセンターの内3ヶ所に分散保存


 

2. 帯域制限などの仕様改善

KCPSオブジェクトストレージは、大容量のデータを安心して安価に保存していただける便利なオンライン上の倉庫としての役割を果たしながら、ご利用いただくお客さま数や保存いただけるデータ容量も順調に増える中、ご利用中のお客さまから次のようなご要望を頂くことがありました。

−KCPSオブジェクトストレージの100Mbps/契約(ベストエフォート)帯域制限の仕様を拡張して欲しい

一般的にオブジェクトストレージは、パフォーマンスを求めるストレージでは無いことからご契約当たりの帯域を100Mbsp(ベストエフォート)まで絞った仕様としていましたが、KCPSオブジェクトストレージをご利用いただいているお客さまのご利用シーンを確認したところ、バックアップやリストア、アーカイブでのご利用をされていること、その際、例えば週末のフルバックアップが月曜日の朝になっても終わらないことがあり、帯域を増速して欲しいとのご要望を多数頂きました。


 
トラフィックルートはKCPS設備を経由していることから、KCPSご利用のお客さまへの影響を考慮すると、単純にはKCPSオブジェクトストレージの帯域拡張ができません。かと言って、KCPSシステム全体の増速を行うと、KCPSオブジェクトストレージの料金値上となりかねず、魅力のひとつである安価である点が失われてしまいます。そこで、KCPSを経由しない新たなトラフィックルートを新設し、2017年10月19日より、1Gbps/契約(ベストエフォート)まで帯域制限を大幅に拡張しました。

※3  KDDIにて、以下のグローバルIPアドレス(固定)を設定致します。
27.86.4.104/30 27.86.4.108/30

 
この新設トラフィックルートのご利用について、お客さま側での設定変更などは基本的に必要なく、従来どおりのご利用方法にて拡張された帯域をご利用いただけます。ひとつ考慮いただく事として、同一ネットワーク(例…同一VPNまたはエクストラネット接続されたネットワーク)配下にKCPSオブジェクトストレージ契約が複数存在するお客さまはアドレスバッティングとなるため、プライベートアドレスから“/30”で2つのセグメントをお申込み時にKCPS Admin Console(以下、KAC)からご指定いただく必要があります。

そこで、KACからプライベートアドレスのご指定をいただける画面を帯域拡張スケジュールに合わせて2017年10月19日にリリース致しました。お客さまにより分かり易く快適に入力を行っていただけるように、プライベートアドレスのご指定をいただく際、既にご利用されているアドレスを入力した場合(重複)などは、アラート表示がされる仕組みも組み込んでいます。


 
これらKACの開発・実装は、KDDIのアジャイル開発センター内で開発を行っています。KCPSではこのアジャイルチームにより、今回の帯域拡張に伴う変更も含めて、お客さまが本当に求めている機能やインターフェースをスピーディに実現し、改善することが可能となっています。なお、KDDIでのアジャイル企画開発における取組みは本Cloud Blog内でも紹介しておりますので、是非ご覧いただければと思います。
 

3. ベンチマークテスト結果

この度、帯域制限を1Gbps/契約(ベストエフォート)まで拡張しましたが実感いただけておりますでしょうか。帯域拡張の効果については、数値比較があると分かり易いと思いますのでベンチマークテストの結果について掲載します。目安としてご参照いただけましたら幸いです。

<前提条件>

・ベンチマークテストツール…COSBench
・Read:Write比率…Read:Write = 20%:80%
・100MB及び1MBのデータファイル利用

※お客さま自身でも性能測定は可能ですが、本ツール利用によるいかなる責任もKDDIでは負いません。
※ベンチマークテスト結果はテスト環境等に依存します。本ベンチマークテスト結果の性能を保証するものではありません。

<テストパターン>

・KCPS-VM(仮想マシン)からKCPSオブジェクトストレージへアクセス
・KDDI WVS(イントラ網)からKCPSオブジェクトストレージへアクセス

※ 90%-RT…全リクエストの90%以下がこの値(秒)以下の時間で返却

 

4. 最後に

帯域制限の拡張に合わせて、実は同時接続数についても仕様改善しました。もちろん、料金の変更(値上)はありません。

・従来 …最大 100コネクション/契約
・変更後…最大 300コネクション/契約

この同時接続数の拡大によって、例えばフリーツールであるCloudBerry Explorer(※4)を利用して、ローカルPCのデータをドラッグ&ドロップでとっても簡単にKCPSオブジェクトストレージへアップロード(保存)/ダウンロードすることができます。

※4 KCPSオブジェクトストレージのお試し利用として使えるツールです。フリーツールですので保守サポートはありません。

 

今回、お客さまにより快適にご利用いただけるために実施した仕様改善についてのご紹介をしました。お客さまに満足していただける「KCPSオブジェクトストレージ」となるよう、これからもお客さまの声に耳を傾け、お客さまのためになる機能追加を実施していく予定です。ぜひご期待ください。
 

「Microsoft Tech Summit 2017」へ出展します

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プロダクトマーケティング担当の日比野です。

日本マイクロソフト社が法人のお客さまを対象に開催するイベント「Microsoft Tech Summit 2017」へ出展します。Microsoft Tech Summitは、クラウド・アプリケーション基盤・プロダクティビティ・セキュリティ・モビリティを始めとして、AI・IoT・Mixed Reality といった、今後ビジネスにおいて必要とされる最新技術やソリューションの動向を紹介し、来場者の方がこれから取り組むべき課題や、習得すべきスキルをご理解いただくことを目的としたイベントです。

 

Microsoft Tech Summit 2017

■開催日     2017年11月8日 (水) ~ 11月9日 (木)

■開催時間    8日(水) 9:00~20:00
         9日(木) 9:00~18:30
         ※開場 各日 8:15~

■開催場所    ウェスティンホテル東京  (東京都目黒区三田1丁目4-1)

■主催      日本マイクロソフト株式会社

■参加費用    有料 (事前登録制) ※チケットは完売致しました。

■対象者     主に企業や組織の IT 導入運用にかわる技術者、および意思決定者

■イベント詳細  Microsoft Tech Summit 2017

 

『Google Home』『Google Chromecast』など豪華景品が当たる”ハズレなしアンケート抽選会”開催

KDDIブースでは、KDDIだからこそご提供できる幅広いマイクロソフト製品ラインナップと、独自ソリューションをご紹介します。また、『Google Home』『Google Chromecast』など豪華景品が当たるアンケート抽選会も開催しますので、ぜひお立ち寄りください。

※景品は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

 
当社以外にもたくさんの利用企業、利用団体が参加されていますので、是非ご参加ください。
 

KDDIビジネスセミナー「導入責任者が本音で語る クラウド基盤導入の秘訣」を開催します

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プロダクトマーケティング担当の林です。

今やクラウド活用は一般的に普及し、さまざまな企業で活用されています。
しかし「クラウド基盤を利用したいけれど何が最適?」「自社に合ったクラウド環境構築をどう進めればいいか分からない」「AWSを利用したいけれどセキュリティが心配」など、お悩みの声をいただくことも少なくありません。今回のセミナーでは、KDDIクラウドサービスを導入していただいた宇宙航空開発機構(JAXA)様より直接導入事例をご紹介いただきます。ご存知のとおり宇宙開発においてめざましい実績を重ねる一方で、クラウドサービスを活用し、最先端の働き方改革も推進されてます。ここでしか聴けない具体的なお話が満載です。また、“キャリア品質のクラウド基盤の提供”と“国内トップレベルのAWS導入実績”を持つKDDIグループからそのノウハウをお伝えします。
 

 

導入責任者が本音で語る クラウド基盤導入の秘訣

■開催日        2017年12月7日 (木)
■開催時間       15:00~17:00 (受付: 14:30~)
■開催場所       コンベンションルームAP東京丸の内
            〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー (受付3F)
■主催         KDDI株式会社
■参加費用       無料 (事前登録制)
■セミナーお申し込み  KDDIビジネスセミナー
■セミナープログラム
【15:00~15:30】
適材適所のクラウド活用 ~自社に最適なクラウド環境構築に向けて~
さまざまなクラウド基盤サービスが存在する昨今、サービスの専門的な知識だけではなく、自社のIT環境を考慮した移行設計やクラウド環境構築が求められています。本講演ではクラウド基盤サービスのラインアップや特長だけでなく、お客さまごとのクラウド環境構築を強力にサポートするKDDIの支援体制も含めて分かりやすくご紹介します。
(KDDI株式会社 ソリューション事業企画本部 副本部長 藤井 彰人)

【15:30~16:00】
KDDIにおけるAWS採用事例大全 ~セキュアなパブリッククラウド運用の勘所とは~
KDDIでは2015年下期からのAWS本格利用開始以来、自社の厳しいセキュリティ基準に適合したシステム開発をAWSでも実現しています。本講演ではKDDIがAWS上に構築した代表的なシステムの事例をご紹介しながら、KDDIにおけるパブリッククラウドでの情報セキュリティ対策の考え方やその実現方法についてご説明します。
(KDDI株式会社 プラットフォーム開発本部 アジャイル開発センター 大橋 衛)

【16:00~16:10】 休憩

【16:10~16:50】
宇宙開発の「IT変革」 「働き方改革」 and Beyond…(仮称)
(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 (JAXA) セキュリティ・情報化推進部 課長 金田 賢伊知 様)

【16:50~17:00】 質疑応答・アンケート

プログラム内容は予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承願います。

 
皆様のご来場をお待ちしております。
 

スクラムガイドのアップデートと日本初開催のScrum@Scale™(Scrumの拡大) 研修について

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アジャイル開発・Scrumを推進している荒本です。

KDDIではScrumの提唱者であるジェフ・サザーランド氏がCEOのScrum inc.社と、日本におけるアジャイル開発の先駆者である平鍋健児氏が社長を務める株式会社永和システムマネジメントと3社共同により、Scrum inc.社が欧米で行なっているScrum研修コースを日本で開催するプログラムを企画、運営しています。次回は来月12月にScrum inc.社のトレーナーを招き、スクラムマスター研修、プロダクトオーナー研修に加え、『Scrum@Scale™』研修コースを日本で初めて開催することになりましたので、その内容をご案内します。始めに先日アップデートされた『The Scrum Guide™』についてお伝えします。

 

Scrumのルールブックがアップデート

(http://www.scrumguides.org/から引用)

Scrumのルールブックと言われる『The Scrum Guide™』は、Scrumを提唱したケン・シュエンバー氏とジェフ・サザーランド氏が2010年に初版発行したScrumの根本的な考え方、原則をドキュメントしたものです。世界30言語以上に翻訳され、無料でダウンロードできます。Scrumを最初に理解する、実践するには必須のドキュメントです。初版リリース後、二人のScrumに関する活動やユーザからのフィードバックを通してアップデートされており、今月11月に4回目のアップデートがされました。

今回のアップデートのポイントは以下の5点です。スプリントゴールを達成することに、よりフォーカスしたアップデートだと感じました。

①Scrumの利用用途
プロダクト開発のために作られたScrumが、現在では政府、学校、マーケティングなどあらゆる分野で利用されるようになっていることが紹介されています。

②スクラムマスターの役割
スクラムチーム全員がプロダクトのゴールを理解することを促進するため、スクラムマスターはプロダクトオーナーに協力しなければならないことが、これまでの役割に加えて書かれています。

③デイリースクラムの目的
開発チームのみが参加するイベントとされていましたが、スプリントゴールを達成するために必要であればそれ以外の人も参加するように変更されています。デイリースクラムは再計画の場です。プロダクトオーナーは耳を傾け、開発チームのバックログに対する質問に答え、ビジネス側の状況をチームへ適切に共有することにより、チームがスプリントゴールに向かってフォーカスが強まっていきます。

④スプリントバックログにはレトロスペクティブ(振り返り)の結果を反映
レトロスペクティブでは仕事の進め方(プロセス)を見直し、更に生産性を高めるための改善点を話し合い、チームで合意された最優先の改善事項を1つ選びます。それを次のスプリントバックログの最も高い優先順位のアイテムとして含め、プロセスの改善を継続的に確実に行うようにします。

⑤タイムボックスの意味の明確化
タイムボックスの意味が曖昧だったようです。割り当てられた最大時間のことです。

今回のアップデートに関してケン・シュエンバー氏とジェフ・サザーランド氏が対談したWebinarの内容がScrum inc.社のサイトに掲載されています。

 

Scrum inc.トレーニングコースを12月に開催

冒頭のとおり来月12月にこれまで開催したスクラムマスター研修、プロダクトオーナー研修コースに加え、『Scrum@Scale™』研修コースを開催します。

Scrum@Scale™は、『スクラム・オブ・スクラム』として知られるスクラムチームのスケーリング、および『メタスクラム』と呼ぶプロダクトオーナーのスケーリングなど、1つのプロダクトを複数のスクラムチームで企画開発する場合にチーム間で協同し方向性を揃えるための方法と、更に組織全体に拡張しアジャイルな組織に移行していく方法について、海外の事例を交えながら習得するコースです。スクラムチームのスケール化はスクラムガイドに則り、フラクタル(相似的)に拡張していくことがポイントとなることを学びます。

各研修コースの開催は次のとおりです。

■Scrum inc.認定スクラムマスター (Licensed Scrum Master)研修
開催日: 2017年12月7日(木)~8日(金)の2日間 (両日とも9時30分~18時)
開催場所: ベルサール九段

■Scrum inc.認定スクラムプロダクトオーナー (Licensed Scrum Product Owner)研修
開催日: 2017年12月11日(月)~12日(火)の2日間 (両日とも9時30分~18時)
開催場所: ベルサール九段

■Scrum Inc.認定資格Scrum@Scale™研修
開催日: 2017年12月13日(水)~14日(木)の2日間 (両日とも9時30分~18時)
開催場所: ベルサール九段

詳細、お申し込みはこちらをご参照ください。

KCPS 2017Q4の稼働率について

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KDDIクラウドプラットフォームサービス(以下、KCPS)のサービス運用担当の刀根です。

KCPSの2017Q4稼働率(※)は99.999912%でした。

(※)稼働率=月間VM稼働時間累計/(月間VM稼働時間累計+月間VM故障時間累計)ただしメンテナンス時間を除く

 
いつもKCPSをご利用いただきありがとうございます。

昨年11月初旬に実施いたしました、KCPS ver1管理ソフトウェアのバージョンアップは、メンテナンスに関する借用調整など、お客さま業務に影響を与える作業となりましたが、無事完了することが出来ました。KCPSを日頃ご利用いただいているお客さまのご理解、ご協力があってこそやり遂げることが出来たと思っております。ご協力、本当にありがとうございました。

およそ1年半以上も前から本メンテナンスに向けたプロジェクトが始動し、メンテナンスにより関連設備へ与える影響の調査や、スケジュール策定、実機検証といった一連の開発業務、ならびにお客さま対応などのサポート業務を企画、開発、運用部門が一体となって遂行してまいりました。事前の検証作業においては、下図に示す作業プロセスに関連した数千にも上る試験項目を網羅し、うち1パーセント未満の課題についてはワークアラウンド対応を準備し、致命的なリスクの解消に尽力いたしました。

 

また、お客さま業務への影響を考慮し、作業日時の選定やお客さまへのアナウンスについては細心の注意を払いました。作業日時はこれまでのAdmin Consoleへのアクセス数を分析し、比較的アクセスの少なくなる週末(週トータルのアクセスの数 パーセント)をターゲットといたしました。お客さま向けには作業日より半年前から数回にわたり個別に、かつ通信影響の発生する時間帯を3時間程度に絞り込んだ上でアナウンスを実施いたしました。さらに専用サイトを設置してお客さまの確認状況を日時でモニターいたしました。作業日までに確認が取れないお客さまについては、セールスエンジニアおよび担当営業からの個別説明を実施し、ご理解を賜ることが出来ました。

作業当日は万全の体制を期すため、クラウドプラットフォーム担当のエンジニアだけでなく、弊社回線サービスを中心とした法人サービスのテクニカルエンジニアも待機し、有事の際は密な情報連携を図りお客さま対応できる準備を整えました。自動実行ツールの導入などの作業効率化により、98 パーセントを超えるお客さまについて、事前のアナウンスの通り15分以内の通信影響で作業を完了することが出来ました。ただ、一部のお客さまにつきましては、想定外の事象が発生しご迷惑をおかけいたしました。パートナー含めた上級エンジニアを総動員して復旧対応にあたりましたが、今後はお客さま業務に影響を与える可能性のある作業プロセスについて、その時点で当該箇所を見直し、正確な影響を確認後、作業を実施するように改善してまいります。

 

3日間、延べ100人以上のエンジニアが関わる大規模な作業となり、KCPSをリリースして以降、最もチャレンジングな作業を完遂することが出来ました。しかし、我々は次なるステージに進む必要があると考えています。安定したクラウド基盤をベースに、各種マネージドサービスやIoTサービスなど、今後新たなフィールドをサポートラインナップに加え、徹底的なお客さま視点でKDDIの法人サービスを盛り上げてまいります。是非ご期待ください。
 

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