KDDI Cloud Platform Service(以下、KCPS)のプロダクトマネージャ 佐藤です。KDDI自社開発のIaaSである「KCPS」が領域拡大に向け、新たな一歩を踏み出しました。本日はその内容についてご紹介します。
これまでKCPSは、キャリアが提供するイントラ回線標準提供の高品質・安心安全なパブリッククラウドとして、多くのお客さまにご利用頂いております。一方当社は、データセンターのパイオニアとして30年以上の実績をもち、世界13カ国、48拠点以上において「TELEHOUSE」という名のもとデータセンター事業を展開しており、TELEHOUSE内でお客さまが基幹系システムを稼動させておられたり、プライベートクラウドを構築して運用されています。昨今、新規構築のシステムはもちろん、既存基幹系システムにおいても機器のEOLに合わせてクラウド化・クラウド移行をするケースが増えており、当社のお客さまからもそのような引き合いを数多く頂いております。そこで当社は、そのようなお客さまのご要望に応えるため、デル株式会社と提携し、VDIから基幹系システムまで様々なワークロードに対応可能なハイパフォーマンス基盤を、月額サブスクリプションモデルでTELEHOUSE内に設置できるように致しました。
(本オプションは2016年10月より提供開始予定です。詳細はこちら)
分散ファイルシステムアーキテクチャを組み込んだハイパフォーマンス基盤だけあって、お客さまが通常購入された場合、かなりの初期投資がかかります。本オプションをご利用いただく事で、その高価な基盤を月額モデルで利用でき、既存基幹システムの移行先として、またお客さまプライベートクラウドのプラットフォームとしてご利用頂けます。今回ご提供する基盤は、デル社ハードウェアにNutanixのソフトウエアを組み込んだ、Hyper-Converged Infrastructure(HCI)と呼ばれる基盤となります。サーバ・ストレージを統合し、各種機能をソフトウェアで管理することにより、「簡単な導入」「迅速な拡張」「耐障害性と可用性」を手に入れることができます。このような優れた機能から、リアルタイムに変化するお客さまビジネスのシステム基盤として迅速かつ柔軟な対応が実現できます。
Hyper-Converged Infrastructure(HCI)の分野は日々進化しており、今後も最適な製品をKCPSオプションとしてお客さまにご提供して参ります。また、KCPS自体もプライベートクラウドプラットフォームとして、新たな機能及びメニューを随時展開・ご提供していきますので、期待してお待ちください。