KDDIクラウドプラットフォームサービス(以下、KCPS)のサービス運用担当の刀根です。
KCPSの2018Q2稼働率(※)は99.999747%でした。
(※)稼働率=月間VM稼働時間累計/(月間VM稼働時間累計+月間VM故障時間累計)ただしメンテナンス時間を除く
いつもKCPSをご利用いただきありがとうございます。
Windowsサーバをご利用のお客さまの中には、月例でMicrosoftから公開されるセキュリティ更新プログラム(以下、単に更新プログラム)の適用について、頭を悩まされている方も多いのではないでしょうか。対象のサーバがお客さま拠点からのイントラネット経由の利用のみに閉じており、インターネットに全く晒されないのであれば話は別ですが、基本的には随時更新プログラムを適用しOSを最新の状態に保つことが、新たな脆弱性や情報漏えいからシステムを守るためには推奨されると思います。しかし、お客さまシステムでご利用のアプリケーションによっては、更新プログラムを適用後、仮想サーバが起動してこなかったり、アプリケーションの動作不具合を引き起こしたりするケースもあると思います。
KCPSはIaaS(Infrastructure as a Service)クラウドとなりますので、基本的にはOS/アプリケーションレイヤーに関してはお客さまご自身に運用・保守上の責任を果たしていただくことになります。しかし、Windows仮想サーバをご利用の多くのお客さまに対し、業務上多大な影響を及ぼすと弊社が判断した場合には、ナレッジサイト上でMicrosoftの公式サポートページやTechnetの情報を公開させていただくケースがございます。実際に今年3月度ならびに5月度のWindows Updateに関するご案内についても、Windows仮想サーバをご利用のお客さまからのお問合せ実績なども考慮し、参考情報として情報公開をいたしました。
一昨年度リリースいたしましたKCPSマネージドオプションProfessionalサービスではこの更新プログラムの適用作業をKDDIのオペレーターが代行するメニューをご用意しております。このメニューでは下図に示すようにWindows Updateを利用して、お客さまと事前に取り決めた作業日(毎月1回)に、お客さまWindows仮想サーバに更新プログラムを適用します。
図: KCPSにおけるWindows Updateを利用した更新プログラムのダウンロード
前記事でもご紹介いたしましたが、更新プログラムを適用した際のリスク(仮想サーバ稼働やアプリケーション動作の不具合)を考慮し、フェイルセーフの考え方で作業手順を確立し、万が一のときにはKCPSのVMスナップショットの機能を利用して作業前の状態に戻します。翌月以降の作業についてはお客さまとご調整させていただきます。また、同Professionalサービス内のWindows技術サポートをご利用になれば、更新プログラム適用時のトラブルの事例や解決策をご提示することができます。是非、併せてご検討ください。
今後も安定したKDDIサービスを提供し、お客さまの本業に貢献いたします。是非ご期待ください。